勝手に公開コンサルしてみた(とあるラーメン屋さんin高田馬場)

こんにちは、西澤 ロイです。

西澤ロイFFC「ロイ友会」に関して、
「作戦会議って、一体何をやっているの?」
「どんなアドバイスがもらえるの?」
ということを疑問に思っている方がきっと多いでしょう。

まあ、伝わりづらいことは重々承知していますので、
少しでもイメージを持っていただけたらと思い、
この記事をお届けします。

***

私ロイは先日、高田馬場に行きました。

そして「高田馬場 ラーメン」とグーグル検索して、
気になったラーメン屋さんに行ったんですが、
いろいろと“もったいなかった”んですよ。

その時に、私の頭の中には、様々なツッコミや、
もっとこうすればいいのに……という改善案が
あるんです。

いや、別に私は飲食店のプロでもないし、
超グルメな人間でもありません。

私がチェックするというか、気になるのは、
「認知」、つまり「自然と理解しやすいか」
というレベルがまず1番にあります。

そしてこれこそが、ブレイクする――、
つまり一般向けに広く受け入れるためには
非常に大事なことであり、マーケティングや
ブランディングの大元に必要なものなんです。

その、ツッコミや改善案を、「勝手に公開コンサル」
という形でシェアしたいと思います。

***

まず、そのラーメン屋というのは、高田馬場にある
「旨辛ラーメン表裏」さんです。
(訪問日:2017年6月13日)

個人的に、辛いのは結構好きなので、
ググって表示された店名「旨辛ラーメン」に
超惹かれたわけです^^

ここまでは良かった。
そう、ここまでは。

でもその後が、もったいなさ過ぎることの
連続だったんです。

残念なポイント1:人気No.1のラーメンが・・・

まず、「人気No.1」のラーメンとして
こう書かれています。

「あんかけDX」

・・・

あんかけ・・・!?

旨辛ラーメンじゃないんでしょうか?

「あんかけ」って別に辛くないですよね!?

個人的に興味もあまりないから、なおさら疑問なんですが、
「あんかけ」ってそもそも、そんなに人気のある
メニューでしたっけ?

※ちょっと見づらいかもですが、以下のような
「TV、雑誌等でおなじみ」という記載を見つけました。
メディアによってつくられちゃったんでしょうね、おそらく。。。

ただ、それを押したいならば、
「あんかけラーメン専門店」にしたら?
という感じがします。。。

残念なポイント2:真っ先に謳ってあるもの

「あんかけ」はいいや・・・と思いつつ、
店頭にあったメニューをよく見てみます。

なるほど!
辛さが選べるんですね。

「辛味なしから極辛まで!」

いやいや、旨辛ラーメンのお店なんでしょ。

最初に「辛味なし」の話をしてどうすんの?
「初頭効果(primary effect)」って知ってますか?

残念なポイント3:間が抜けている

まあ、それは置いといて、辛さが選べるということは、
どれを選んでも、辛くできるということ。

でもさ・・・

ピリ辛:★
鷹の爪:★★★
極 辛:★★★★★

っておかしいと思わないのだろうか。

だって、旨辛を名乗るということは、
辛いのが好きな人、辛いのにうるさい人に
来てもらいたいはず。

それなのに


★★
★★★
★★★★
★★★★★

ではなく、


★★★
★★★★★

ってどれだけざっくりなの!?

辛さを店名に入れるのであれば、
細かく指定できるようにしませんか……?

残念なポイント4:DXの意味が分からない

まずは先ほどのメニューをもう一回見てみましょう。

これをパッと見で、DX(デラックス)が何を指しているのか
分かります?

もちろん、鶏肉?唐揚げ?っぽいと思われるでしょうが、
DXにすることによって、
・あんかけだと+200円
・味噌だと+280円
・カレーだと+130円
のように値段がバラバラなんですよ。

残念なポイント5:正規化ができてない

「正規化」はデータベース用語なので、言葉が分からない人は
気にしないでください。

平たく言うと、軸が統一されていないんですよ。

○ あんかけDX
○ あんかけ拉麺
○ 鷹の爪拉麺
○ つけ麺
○ 味噌拉麺DX
  味噌拉麺
○ カレー拉麺DX
  カレー拉麺

ってありますけど、
「鷹の爪拉麺」と「カレー拉麺」って
もともとのベースが辛い筈ですよね。

だったら、「辛味噌拉麺」があって欲しいんです。

むしろ、「辛あんかけ拉麺」と「辛つけ麺」にして
全部のメニューを辛いネーミングに統一した
方がずっと分かりやすい。

残念なポイント6:順番がめちゃくちゃ

・・・ということで、入ろうかどうか、
かなり迷いました。

でも、味噌を辛くすればいいかなと思って、
入ることにしました。

そして、店内に入ると、自販機が迎えてくれたのです。

うーむ。

今度は、辛さが

★★★

★★★★★

おーい、なぜ並べ替える?

残念なポイント7:やっぱり正規化ができてない

まあ、辛さの順番には目をつぶりましょう。

横軸が辛さなのだから、
仮に「鷹の爪:★★★」に決めれば、
あとは縦軸を選べばいいはず・・・

・・・

・・・

ん?

一番左の列は、「あんかけDX」。

真ん中の列は、「あんかけ」

右の列は「鷹の爪拉麺」「ピリ辛拉麺」「極辛拉麺」・・・

やっぱり一瞬では理解できないんだけど、
まあいいとして、味噌がない。

味噌はその下に、横に2つ並んでいますね。

「旨辛味噌DX」「旨辛味噌拉麺」・・・

・・・えーと、辛さは?

後から選ぶということなのかもしれませんが、
なぜ味噌の場合だけ!?

残念なポイント8:辛さのレベル表記

いろいろと理解に苦しんで、時間をロスしましたが、
まあ、とにかく味噌がいいかなと思ったので、
「旨辛拉麺」を選択。

食券を店員さんに渡すと、好みを聞かれました。

まずは辛さ。

おいおい、さっきと書き方が全然違うし。

それに、このイラストだと、ピリ辛が
「ピリ辛」に見えないよ。

まあ、とにかく「鷹の爪」を選択。

残念なポイント9:野菜の量の見せ方

そして、ボリュームに関しても、
調整が利くとのこと。

麺は並盛り。
(というか、なぜ「少なめ」のグラム数を書かないの?)

ニンニクは抜き。
(ちゃんと確認してもらえてありがたい)

そして、もったいないのが野菜。

(ちなみに、やっぱりこれも、「少なめ」のグラム数を
書けばいいと思うんだけど)

何がもったいないかと言うと、
「価値を下げてしまっている」から。

230gの野菜って結構多いじゃないですか。
(もやしでしたけど)

それって嬉しいことなのに、
それを感じさせてくれない感じと言うか。

野菜を増やせることは、
お客が喜ぶサービスのはず。

でも、野菜を増やそうかなと思っても、
倍の460gはさすがに要らない。

だったら230gでいいや、と
思ってしまわざるを得ない。

これはもう、提示の仕方だと思います。

私だったら、例えばこうしますね。

通常:160g
増し:240g
増し増し:320g

こうすれば、「増し」を選ぶ人が増える
はずですし、無料で増やしてもらった
という満足感が生まれます。

また、「増し増し」も選びやすいですし、
別に460gも提供しなくても、
元の倍になるから、喜ばれるはず。

***

という感じで、見せ方を変えるだけで、
もっとずっと繁盛すると思うんだけどな。

お店の人の目に入るか、また、提案が
採用されるかも分かりませんが
応援の気持ちを込めてのレビューの一種
としての勝手に公開コンサルでした^^

ロイ友会に興味がある方には、「作戦会議」において、
こういった視点(他の視点もありますが)から
アドバイスをしている、というご参考になれば
幸いです。

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